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2010年09月 アーカイブ

フレンチ・メンズはシンプル&エレガンスがテーマ 2

フランス国民は、パリジャンはというと、アメリカのアイビーを嫌い、ブリティッシュのコンサバティブも・・・嫌いです。


というわけで、いちばん身近に受けとめているメンズ・ラインはイタリアンでしょう。


いわば、イタリアンをベースにアレンジしたエレガンス・スタイルが、フレンチ・メンズのテイストといってもいいです。


さらにいえば、ブリティッシュをフランスのエスプリでぐつとソフトにしたものということもできます。


パリはオートクチュールのメッカ。


中でもランバン店は、早くからメンズのオートクチュール、「ランバン・タイユール」を始めています。


オートクチュールならではの素材選びでは、ブリティッシュ・テイストに近く、色づかいでは、ややイタリアン・スタイルで、より保守的といえます。


ただし、仕立てはしっかりしています。


もう1つのパリのエスプリ、「エルメス」店のメンズ・ラインは、エレガンス追求一辺倒。


多色使いのシルク・ネクタイをはじめ、シューズに至るまでトータルで展開、ダンディ憧れのメンズ・ブランドになっているが、もともとは馬具屋ということで、メンズ・スーツはがぜんスポーティなものが多いです。


メンズ・アイテムで最もフランス的なものといえば、各オートクチュール店がデザインしている、やや派手めのシルク・プリントのネクタイかもしれません。

男のイタリアン・テイスト

ミケランジェロの彫刻が、街のいたるところ雨ざらしです。


いくら裸体だからとはいえ、フィレンツェの彫刻はアウトドアが多いのです。


この街に限らず、イタリアの街はそれぞれ特徴のある古い芸術の中にあって、生活がその中に溶け込んでいます。


生まれた時からこの芸術が網膜に焼きついて育っているからこそ、古いものを消化して、新しい芸術やデザインが生まれて来るのかもしれません。


誰が始めたという訳でなく、ヨーロッパの若者の一部が今まで流行っていたタイトフィットの服を捨て、おじいさんの古いだぶだぶの服を面白がって着ていました。


そんな折、今をときめくジョルジオ・アルマーニもまた、1940年代のアメリカの背広を念頭においたともいわれますが、堅苦しさを省き、さらに独自の発想でウールクレーフのソフトな素材と、クレイッシュ・アースカラーを創作的に組み合わせて、ドレープのたっぷりとした柔らかいシルエットを打ち出し、世界のファッション界を驚かせ、一つの潮流をつくり出しました。


その流れは1980年代頃、若者に始まって美的自由業からエグゼクティブにまで受け入れられ、大ブームとなりました。


違いは色々あるものの、各デザイナーの作品には大きな共通点があって、今もこのルースシルエットは、イタリアン・テイストの中心です。


とはいえ、イタリアン・テイストの「時」は止まりません。


この間にもどんどん変化しているのです。

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